日々の過ごし方

冬野療養院では、診察と休養に加え、長く施設で暮らすあいだの日課も整えていました。食事、学習、入浴、自由時間をおおむね同じ時刻に設け、体調が悪い日は居室で休めるようにしていました。

行事や作業への参加は、その日の体調を見ながら、本人と相談して決めていました。

平日の日課

1985年版の施設運営概要に記載された一例です。診察や通院の予定により、時間は前後しました。

6時30分
起床、洗面
7時00分
検温
7時30分
朝食
9時00分
診察、学習または作業
12時00分
昼食
13時00分
安静時間
15時00分
自由時間、園芸、読書
18時00分
夕食
20時30分
消灯準備
21時00分
消灯

学習と院内活動

学齢期の利用者には、在籍している学校や家族と相談し、教科書や課題を取り寄せていました。体調に合わせて少人数で学ぶ時間と、居室で取り組む時間がありました。

午後の自由時間には、読書、手芸、木工、庭の手入れなどを選べました。春の園芸会と冬の読書会は、利用者と職員が一緒に準備し、家族や地域の人も訪れる行事でした。

家族との連絡

面会日は病棟ごとに定めていましたが、遠方の家族には手紙や電話で近況を伝えていました。衣類や本などの私物は、病棟で確認したうえで居室に置くことができました。

長く滞在する場合は、担当職員が本人と家族の双方から話を聞き、面会や一時帰宅の時期を調整していました。

退所前の相談

退所が近づくと、家庭での生活、通学や仕事、通院の続け方について相談の時間を設けました。本人から退所後にしたいことを聞き、それも家族との打ち合わせに加えていました。

施設を離れた後も相談が必要なときは、家族や地域の支援先から連絡を受けていました。

職員の体制

医師と看護職員のほか、生活を支える職員、調理担当、事務担当が各棟を受け持っていました。園芸会や読書会は、病棟、調理、事務の職員が分担して準備しました。